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マンガン系速乾性ドライヤー「TODRY-MN」の紹介

TODRY-MN
ー マンガン系速乾性ドライヤー ー

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・Non-VOC仕様のため、溶剤系・無溶剤系インキへの使用も可
・ペースト状のため、ハンドリング性が良好
・酸価重合型枚葉インキ用添加剤
・コバルト代替として使用可能(インキ中の金属%の大幅な削減が可能)
・添加による着色が少ない(OPニスや黄色など、単色系インキへの添加が効果的)
・乳化適性への影響が無い(添加による乳化率の増加が見られない)
・インキへの添加量は1〜3%(これ以上の添加はインキの調子に影響を与えます)

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*経時により空気に接触する部分が茶色に変色する傾向にありますが、乾燥効果に影響はありません。
使用後は表面を硫酸紙で覆うなど、なるべく空気との接触を避ける処置を施してください。

OPニスへの添加試験  

1、目的

添加によるワニスへの着色が少ないことから、OPニスを例に添加試験を行い、コバルトドライヤー添加品との乾燥性、その他物性比較を行う。

2、実験

試験用OPニスとして、比較的色調が良好な弊社製「LS-671」(ハイセットタイプOPベースワニス)を用いてドライヤーの添加試験を行う。
乾燥性の比較においては、紙上乾燥時間と皮張り時間を測定する。

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* アート紙に展色して25℃で測定

実験結果

上記結果より、「TODRY-MN」はマンガン量(%)でコバルトの半量以下でも同等以上の乾燥性が得られることが分かった。
さらにコバルトの場合は添加により強く着色するのに対して、「TODRY-MN」は、ほとんど「ドライヤー未添加品」と同じで、着色は見られなかった。




図1.紙上乾燥試験結果
【ウェットの場合】
6分割ゴムロールに0.05ccの市販墨インキを盛ってアート紙に展色。すぐに同目盛りのOPニスを重ねて展色し、展色面に硫酸紙を当てて朝陽会式乾燥試験機に掛ける。

【下地ありの場合】
6分割ゴムロールに0.05ccの市販墨インキを盛ってアート紙に展色して完全に乾燥させる。その後、同目盛りのOPニス(市販の藍インキで予め着色済み)を重ねて展色し、硫酸紙を当てて乾燥試験機に掛ける。

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図2.ドライヤーのOPニスへの添加による着色度の違い

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